結婚相談所の集客を地に足つけて伸ばすには?体験から学んだ実装手順と落とし穴回避策
私が最初に集客を立て直したときの原点は、「伝える順番」を変えたことでした。検索で見つかる地点を作り、予約のハードルを下げ、来店後に自然な口コミが積み上がる流れ。途中で広告を試し、表現が強すぎて反応はあるのに入会につながらない失敗もありました。そこで、公式ルールに立ち戻り、文章をやさしく、具体に。LINEの無料相談を入り口にしたら、面談率が上がり、入会後の満足度も上がりました。本記事は同じ悩みを持つカウンセラーの方へ、結婚相談所 集客の要点と実務の“型”を、一次情報とともに整理した完全ガイドです。
ポイント
- 最初の30日はGBPの整備と写真/商品(プラン)登録を最優先(参考:ローカル検索改善のヒント)。
- LINE公式+Instagramで無料相談→面談→入会の導線を二重化(参考:LINE Business Guide)。
- 広告は個人属性の断定表現を避ける(Google広告パーソナライズド広告/Meta個人の特性に関する広告ポリシー)。
目次
- 1. まず何から着手すれば面談予約が増え始めますか?
- 2. サイトとSEOは何を整えれば地域と指名の両方で獲得できますか?
- 3. LINEとInstagramで“迷い期”の背中をどう押せますか?
- 4. 広告はいつ・どの媒体から始め、どんな表現に注意しますか?
- 5. 法規対応はどこまで必要?特商法・景表法・個情法・特電法の要点
- 6. 90日実装プランの全体像と次のステップ
1. まず何から着手すれば面談予約が増え始めますか?
1-1 ビジネス情報とカテゴリを整え「見つかる」状態を最短でつくるには?
名称・住所・電話(NAP)、営業時間、主要カテゴリ(例:「結婚相談所」)、サービス項目(無料相談/お試し面談/プラン)を最新化しましょう。公式ガイドの要件に沿って運用すると発見性が上がります(Google公式の改善ヒント)。
1-2 写真とプラン(商品)登録で「選ばれる理由」を可視化するには?
外観・カウンセリング風景・個別ブース・成婚ボードなどの写真を撮り下ろし、料金・所要時間・サポート範囲を商品(メニュー)として登録。初回の不安を減らす説明を添えます。
1-3 口コミ運用の基本:返信24時間・誘導や対価は避けること
口コミ依頼は来所後24時間以内に自然に案内。報酬と引き換えの投稿依頼は避け、誠実な返信を徹底。違反があるとプロフィールに制限がかかることがあります(ポリシー違反による制限/製品ポリシー)。
「写真を差し替え、無料相談の“流れ”をメニュー化した週から経路検索と電話数が増加。『初めてでも雰囲気が分かった』という声で来店のハードルが下がりました。」
2. サイトとSEOは何を整えれば地域と指名の両方で獲得できますか?
2-1 LocalBusiness構造化データで営業時間・住所・価格帯を明示する
JSON-LDで営業時間・住所・電話・価格帯・予約URLをマークアップ。少数ページから導入→検証→全体展開が現実的です(実装ガイド)。
2-2 検索クエリ→面談予約までをSearch Console/GA4で可視化する
Search Consoleで検索クエリと掲載順位を確認、GA4で面談予約(CV)を計測。数字で「何が効いたか」を判断できるようにします(公式ガイド)。
2-3 コンテンツの型:成婚事例・年代別悩み・料金の透明性
「30代女性の活動ロードマップ」「離婚歴ありの再婚Q&A」など、読者の不安に寄り添う具体テーマを。料金は内訳と返金条件を明確にして信頼を獲得します。
項目 | 内容 |
---|---|
婚姻件数(最新概数) | 結論:市場は安定的に存在。48万5,063組(2024年)/婚姻率4.0。出典:厚生労働省 人口動態統計概数 |
到達基盤(LINE) | 結論:日本の主要接点。国内MAU9,600万人(2023年9月時点)。出典:LINE Business Guide 2024-09 |
ローカルSEOの核 | 結論:GBP情報の完全性・写真・口コミ対応・構造化データ・NAP統一。出典:Google公式ヒント |
3. LINEとInstagramで“迷い期”の背中をどう押せますか?
3-1 LINEの到達力を活かした無料相談→面談のリマインド設計
店内QRとサイト導線で友だち追加→自動返信で無料相談フォーム→面談前日/当日リマインド→面談後フォローの流れをテンプレ化。クーポンや抽選は景表法の上限に注意します(後述)。
3-2 Instagramのハイライト整理と予約ボタンで初回不安を解消
「はじめての流れ」「料金」「成婚事例」「相談室の雰囲気」をハイライト固定。プロフィールのURL/予約ボタンを明確に。
3-3 Zoomオンライン面談の安心感を担保する基本設定
待機室オン、パスコード必須、録画の扱いと同意の明示など、基本のセキュリティ設定を徹底(Zoom公式:セキュリティ)。
4. 広告はいつ・どの媒体から始め、どんな表現に注意しますか?
4-1 リスティング広告の開始条件とキーワードの優先順位
開始条件は「相談予約導線が整備済み」「費用対効果を測れる」こと。優先は指名語→「地域名+結婚相談所」→「年代+結婚相手探し」など意図の強い語から。週次で入札調整し、無効クリック除外を設定。
4-2 表現規制:個人属性の断定・繊細な属性への示唆を避ける
「あなたは独身で焦っているはず」などの断定や、センシティブな属性の示唆はNG。Google/Metaのポリシーで個人特性への言及に制限があります(Google/Meta)。
4-3 クリエイティブの型:やさしい言葉+プロセス提示で安心を伝える
成果主張だけでなく「無料相談→面談→活動サポート→成婚」のプロセスを端的に。写真は相談室やスタッフの雰囲気重視。過度な煽りや誤認を招く表示は避けましょう。
5. 法規対応はどこまで必要?特商法・景表法・個情法・特電法の要点
5-1 結婚相手紹介サービスは「特定継続的役務」:クーリング・オフ等
契約金額が5万円超かつ契約期間2か月超なら特定継続的役務に該当。書面受領から8日間はクーリング・オフが可能で、違約金の請求はできません(消費者庁:事例と解説)。
5-2 キャンペーン上限と表示のしかた:景品表示法の基本
総付景品の上限は「取引価額1,000円未満200円/1,000円以上は取引価額の20%まで」。懸賞の最高額・総額規制も確認しましょう(総付景品)。
5-3 個人情報の取り扱いと電子メール配信のルール
取得目的の明示、安全管理、第三者提供の管理などは個人情報保護委員会のガイドラインに沿って運用(PPC:法令・ガイドライン)。広告メールはオプトインと配信停止を明示(特定電子メール法)。
6. 90日実装プランの全体像と次のステップ
6-1 【1~30日】GBP整備・写真/プラン刷新・初回相談の導線設計
- GBPの名称/住所/営業時間/カテゴリ/商品(プラン)を最新化(公式ヒント)。
- 相談室・カウンセリングの写真を撮り下ろし、雰囲気を可視化。
- サイトに「無料相談→面談予約」の導線を一本化(フォーム/LINE/電話)。
6-2 【31~60日】LINE/Instagram運用とサイトのFAQ/料金透明化
- LINEの自動応答で予約前後のリマインド・資料配布を整備(LINE公式)。
- Instagramのハイライトに「料金」「はじめて」「成婚事例」「アクセス」を固定。
- FAQと料金ページの透明化で、面談前の不安を軽減。
6-3 【61~90日】口コミ運用・広告小規模テスト・計測の定着
- 口コミ依頼テンプレと24時間以内の返信体制を標準化(ポリシー違反と制限)。
- 検索広告を少額でテスト。個人属性の断定表現は不可(Google広告ポリシー)。
- Search Console/GA4で「検索→面談→入会」を定点観測。
関連記事:AIコンテンツ生成とSEOの進め方(AiLinks公式)/ オウンドメディア運営支援の概要/ 集客課題の無料相談はこちら
よくある質問(FAQ)
Q1. 最初に一つだけやるなら何ですか?
A. GBPの最適化です。最新情報と写真、プラン登録、返信体制の整備で最短に効果が出ます(参考:Google公式ヒント)。
Q2. LINEとInstagramはどちらを優先すべき?
A. 可能なら同時。片方ならLINE(予約リマインド・再来の到達力)。Instagramは雰囲気と実績の可視化に有効(LINE公式資料)。
Q3. キャンペーンの上限や禁止事項は?
A. 総付景品は1,000円未満200円、1,000円以上取引価額の20%まで(消費者庁)。広告表現は個人属性の断定を避けてください(Googleポリシー)。
Q4. 市場は縮小していませんか?
A. 婚姻件数は2024年に48万5,063組で前年から増加。市場は確実に存在し、適切な導線設計で獲得可能です(厚労省 人口動態統計)。